11月 222013
 

発症から1年 全く気にならなくなる

昨年の11月末に突然の顔面神経麻痺を発症してからちょうど一年が経ちました。今になって当時したためた体験談を読み返してみると、あの時の心の動揺や症状の経過を詳細に思い出すことができます。書いておいてよかった。

現在、日常生活を送る上では全くベル麻痺を患ったことなど忘れており、元通りといってよいでしょう。ただし鏡の前で左右の口角を上げてみると、やはり麻痺側の口角の上がり方が少しだけ弱く感じます。

それと、また寒い季節がやってきて、再発の恐怖がふと頭をよぎることがたびたび。まだベル麻痺の呪縛から完全に解き放たれたわけではありません。

症状の乱高下を数値化してみた。

発症から現在までの機能回復具合を、独自の方式により%で算出してみました(要するに独断とフィーリング)。末尾の【点数】は、病院にて診断してもらった「表情筋スコア」。柳原氏が提唱した顔面神経麻痺の部位評価法で、40点満点です。

なお、詳しい症状の経過は体験談をお読み下さい。

1日目 80% 異変に気がつく、まばたきがもっさり
2日目 40% 坂道を転げ落ちるように急速悪化 味覚も鈍る
3日目 25% 症状のピーク 病院に駆け込む→ 初点滴後26%【10点】
4日目 30% 明らかに山を越える ここで楽天的に【14点】
5~10日目 40% 低値安定 悪くもならず、良くもならず【18点】
11~13日目 50% 麻痺部がピクピク動き出し回復傾向【18点】
14日目 55% 二週間の点滴終了 順調に回復【18点】
20日目 65% わずかながら、まばたきが可能に【22点】←※これのみ自己採点
5週目 83% 日常生活に支障がなくなる よく見るとまだまだ歪みが残る【36点】
8週目 90% 医師から完治認定 見た目はほぼわからないがまだまだ違和感
6ヶ月目 96% 患部が気にならなくなる
1年目 97% その後、回復しているのかどうかはわからない

身体が持つ自己回復能力に助けられる

人間の身体というのは不思議です。あれだけ神経が死んで動かなかった顔の筋肉が、時間とともに再び動き出しています。死んだ神経の替わりに別の生きている神経が伸びてきて補い、それなりに機能を回復させてしまう。有り難いことです。

現在顔面神経麻痺で苦しんでいる方で回復の兆しがある方は、根気よく時間の経過を待てば、ある程度回復していく可能性が高いのではないでしょうか。もちろん筋電図の結果次第のところもあり、素人考えでいい加減なことは言えませんが、体験者として自身の回復事例が参考になれば幸いです。

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6月 232013
 

■腎生検後初日は絶対安静。若い男子の屈辱

さて、無事腎生検を終え、ストレッチャーで病室に戻されます。実はここからの一日、二日が結構な苦痛です。なにしろ背中から腎臓に針をブッさすという手荒い検査なので、その後は「絶対安静」を強いられるのです。予定では腎生検後三日で退院だったかな。

最初の一日は寝返りさえ打ってはダメ、トイレは尿瓶(しびん)に。やはり若い男子(当時)としては、尿瓶の尿を若い看護婦さんに持っていかれるのが大いなる恥辱でした。向こうは馴れたものでしょうけど。幸い、その日は大きな方のトイレは行きたくならなかったので、その点は良かったです。大きい方はさすがにベッドの上ではなく、看護婦さんにトイレの前まで付き添われて、という事になると思います。

そしてこの日から点滴を一日数回、注入していきます。はっきりと覚えていないのですが、食事はあったかどうか。あったとしても首だけ起こして流し込む、という感じだったと思います。床ずれ防止なのか、たまに看護婦さんがやってきて背中を浮かせてくれます。

■二日目。起き上がれる自由が身にしみる。しかし尿に血の固まりが…

腎生検後二日目。ようやくベッドの上で起き上がることを許されます。といってもトイレ以外は歩いてはいけません。それでも寝返りさえ打てなかった24時間を考えたら、食事も座りながら食べられるし、点滴も身体にしみわたり美味しく感じられるし(笑)、天国のような自由さです。

まだシャワーは浴びられないので、若い看護婦さんから「全身を拭きましょうか?」と聞かれます。あ、それはなんだかいいなあ、と心はグラッと揺れ動きますが、恥ずかしいのと何だかへんな気分になりそうなので、丁重にお断りします。その場合は濡れタオルを渡され、自分で拭き清めます。これが気持ちいい。看護婦さんにやってもらえばよかったと未だに少々の後悔がありますが。

この日の夜中、尿に小さい血の固まりが混ざって出てきました。今まで尿から異物が出た経験がなかったので、青ざめてナースステーションに報告に行きます。すると、「針を刺したので多少の出血はあります。心配しないで下さい。止まらないようならまた教えて下さい」と言われ、一安心。その後は血の固まりは出ませんでした。

■発熱、退院延期、結果発表

三日目の朝。本当であればこの日の午後にも退院の予定だったのですが、前日の夜から熱が出ていて(38度くらい)、退院は延期となりました。僕はもともと熱には強く、39度くらいでようやく気が付くくらいなので、正直38度程度ではダウンしません。なので、同室のおじいさんと仲良くなり、一日世間話をしていました。このおじいさん、家にいると婆さんがウルサイから若い看護婦がいるこの病院にいるんだ、ガハハ、なんていう医療費泥棒っぷりでしたが、いい人だったのでとても楽しく過ごせました。翌日には熱も下がり、ようやく退院。

結局、5泊6日の死ぬほど退屈な入院生活でした。安静と点滴のおかげか身体はすっかり元気になり、入院前の気怠い体調不良が嘘のよう。結局、疲労が蓄積されすぎていたのが原因だったように思います。

腎生検の結果は二週間ほどで出ました。24時間蓄尿の結果が良かったこと、退院後体調が戻ったことなどから根拠のない自信はあったのですが、結果は「異常なし」。これは本当に嬉しかった。十数年間、自分の中で疑っていた腎臓への信頼感が大幅回復しました。

とはいえ要経過観察であり、現時点での病的変化はありませんが、腎臓の不調が今後の人生にいつ影を落とすかわかりません。これはもはや運なのかもしれませんが、ただの起立性蛋白尿ダダ漏れ体質なのか、あるいはやがて腎機能が弱り、苦労をするのか。元気な今日を大切に思いながら、日々を生きております。ちなみに最新の尿検査ではなぜか尿タンパクは出ず。血液検査も異常なし。こ、これは…

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6月 232013
 

始めに説明しますが、僕は今30代中盤です。腎生検を受けたのは28歳くらいだったと思います。高校1年あたりから突如、検尿のたびに「尿タンパク」が出るようになりましたが(ほぼ毎回2+、再検査だとなぜか毎回「±・プラスマイナス」程度)、結局現在のところ腎臓の諸数値に異常は出ていません。

体調不良がきっかけで病院へ行き腎生検が決まり、入院、結果が出るまでの日々は大変不安でした。今後腎生検を受ける人の参考になればと思い、体験談を書き記しておきます。

■若い男子の尿タンパクは笑われる

高校時代は毎日陸上部の練習で激しい運動をしていたので、身体がビックリしてるんじゃないか、なんて脳天気に考えていました。男子だとわかると思うのですが、そもそも周囲の思春期の友人たちは、「尿タンパク」が出たというだけで爆笑するわけです。「昨日のが漏れてるんだろ、だっせー、あっはっは」という具合に。

そんなわけで高校、大学、社会人とほぼ毎年2+で引っかかりながらも、不思議と再検査でグレーゾーンでギリギリパス、尿検査の時に異常に緊張してチビってるのかな、なんて思いながら年月を過ごしていました。大学の時の再検査で小さな町医者から「貴方は普通の身体じゃないんだから、無茶な事はしないように」と言われた事が引っかかりつつも、仕事の忙しさに巻き込まれるうちに、自分の身体の事などすっかり忘れておりました。

■疲れが取れなすぎる身体、最後の晩餐の(つもりの)ラーメン

ところが、28歳。この頃に全身が気怠く、寝ても疲れが取れない時期がありました。そうなると当然、自分自身の身体の不良部分に思いを巡らせるわけで、一躍「腎臓」が健康阻害疑惑リストのトップ項目に躍り出ることになります。自身の怪しい腎臓とは一度きちんと向き合い、ケリを付けたいとの思いがあったので、地元でも比較的大きい大学病院で検査を受けることにしました。

案の定、尿検査では絶賛ダダ漏れ中。過去のダダ漏れ実績も含めた判断から、医者も慣れたもので「うーん、じゃあ一回腎生検でしっかり見ましょう」と一週間後に4泊5日の予定で入院。週末を挟み、会社も無理矢理お休みさせてもらいました。ちなみに「腎生検」とは背中に針をブッさして腎臓の組織を取り、病変を調べる検査です。結構痛いと言われています。

入院前日には大好きだったラーメン屋に行き、「最後の晩餐」を執り行い、ラーメンと今生の分かれ(のつもり)をしました。あの時は恥ずかしながら、本当にジャンクなモノはもう食べられないかもな、と半分泣きながらラーメンを食べたことをよく覚えています。

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