9月 282013
 

日本中を笑いと涙で包み込んだ「あまちゃん」。いくら楽しいからといっても、連続ドラマには半年間という期限があって、必ずお別れの時がやってきます。

■「あまちゃん2」はあるのか?

本日最終回を迎え、さまざまな伏線が回収されて大満足なストーリーだったわけですが、あまちゃんフリークとしてはそれでも続編が見たい!能年玲奈はもの凄いやる気らしいし!何ならストーリーなど要らないから、ただただ「梨明日」のカウンターでのグダグダな会話(奥には勉さんの姿)を流してくれ!そんな気分にもなります。

しかし、当のクドカン(脚本・宮藤官九郎)は「続編は現実的ではない」と言っています。

「役者もスタッフも全員そろわないとできない。現実的に難しい。
自分にとっても大事な作品だから、やるなら100%の形でないと」と、苦笑いした。(yahooニュースより引用)

これは、どちらにも取れますね(笑)。100%の態勢で挑めるのならばやってみたいとも取れますし、現場を考えると本当に現実的ではなく、野暮な話だ、と言っているようにも取れます。

■同じく大人気だった朝ドラ「ちゅらさん」の続編の例

2001年度上半期に放送された「ちゅらさん」は国仲涼子主演、沖縄・小浜島を舞台とした人情劇。平均視聴率22.2%、最高視聴率は29.3%を叩き出すなど「あまちゃん」人気にも似た、大ヒット作となりました。

「ちゅらさん」も続編が待望され、実際に「ちゅらさん2,3,4」までが製作されました。ただし朝の連続テレビドラマではなく、2,3は毎週月曜の夜九時台に五週に渡って(一話は40分程度、2003,2004年)、4は二週に渡って(一話は1時間程度、2007年)放送されました。

視聴率はいずれも10%前後と少々微妙な数字で、内容的にも決して大成功とはいえないものでした。「まだまだ見たい」という腹八分目の気持ちがいいのか、それとも「男はつらいよ」的に突き抜けてしまうのか(能年玲奈は平成の寅さんみたいになれそうですが笑)、むずかしいところです。

いずれにしても制作者の苦労は大変なものでしょうから、視聴者としては期待しすぎない程度に待つか、あるいはDVDで第一話からもう一度見てしまうか、そんな感じで「あまロス(あまちゃんロス症候群)」を癒していくしかないでしょうね。

9月 282013
 

9月28日(土)、ついに「あまちゃん」は最終回。日本中に愛されたドラマが幕を下ろします。

最終週に入り、大吉さん・安部ちゃんの再婚、あまカフェ再建、鈴鹿ひろ美の音痴克服など、残されていた課題が次々にクリアされていきました。そして、いよいよ残すは北鉄の開通と、3年ぶりとなるお座敷列車での「潮騒のメモリーズ」復活。

■アキの最後の仕事は「ユイの再生」

自らは一向に成長する事なく、それでいて周囲の人々のわだかまりや課題を次々に解きほぐし、解決してきたアキ。その総決算とも言えるのが、ユイの再生でしょう。

3年ぶりとなるお座敷列車の前日。アキがいつもの軽い調子で「3年がー。長かったような、あっという間だったような」と言うと、ユイは「あたしは長かった…」と重い返事(笑)。3年間転がり続けたアキとは対照的に、ユイは東京へ行けなかったあの日から、時が止まってしまっていたのです。最終回の「お座敷列車」は、止まっていたユイの時計が再び動き出す、そんなきっかけになることでしょう。

お座敷列車は全国中継が入ることが決まっており、緊張からか、案の定ユイは前日からナーバスに。抜群のアイドル性を持ちながら、ここ一番で気持ちの弱さを露呈してきたユイに、アキがしてあげられることはー。

■トンネルを駆け抜ける場面は名シーンの予感

予告編でも流れていましたが、震災時にユイが閉じ込められていた(と思われる)トンネルを、アキとユイが走り抜ける場面。暗いトンネルの先に光が見えるその場面は、名シーンの宝庫である「あまちゃん」の、最後の名場面となりそうです。

本当にこれで「あまちゃん」も見納め。続編待望論は当然出てくることと思われますが、万が一(笑)続編が作られなかった時のためにも、最後の15分間を心して見たいですね。

関連記事 :ユイと大吉が乗った北鉄の震災・津波被害描写は、実在の三陸鉄道「奇跡の車両」のエピソードを元に描かれている模様
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9月 022013
 

ついに劇中でも3月11日に震災が発生してしまった「あまちゃん」。当日、北三陸駅を2時30分過ぎ(推定)に出発した汽車には、乗客としてユイ、車掌として大吉が乗り込んでいました。

※震災直前のあまちゃん各登場人物の居場所、行動は以下の記事にまとめてあります。
関連記事:ユイちゃん、夏ばっぱは無事?震災当日・直前のあまちゃん登場人物の居場所状況まとめ

9月2日の放送によれば、当時運行中だった北鉄リアス線(劇中の正式名称:北三陸鉄道リアス線)の車両は2台。一台は「畑野トンネル」の中で、もう一台はギリギリで高台に停車。いずれも難を逃れ無事でした。ユイと大吉が乗っていたのは畑野トンネルで停車した車両。トンネル外では津波により橋梁も根こそぎ流されており、大吉の咄嗟の判断でブレーキをかけていなければ惨事に巻き込まれていたという、紙一重の状況でした。

これらの描写は、劇中の「北鉄」のモデルとなった「三陸鉄道リアス線」の3.11の史実がモデルになっています。
三陸鉄道北リアス線 車窓風景
▲北三陸の海岸風景が風光明媚な、リアス線の車窓風景

実在する三陸鉄道の被害は?

三陸鉄道には「北リアス線」と「南リアス線」があります。このうち岩手県の宮古〜久慈間を走る「北リアス線」が「北鉄」のモデルとなっています。(劇中では終着の久慈駅は北三陸駅として登場)

この北リアス線。明治三陸大津波(1896年・明治29年。現釜石市沖で発生、死者2万人超、岩手県綾里湾で38.2mの津波を観測)の教訓を受けて、津波対策がなされていました。そのため、路線は海沿いを走るものの大部分はトンネル内を走り、海が見える箇所は駅など一部区間に限られています。

今回の震災と津波で北リアス線では橋梁・道床の流出など各所で大きな被害が出ましたが、乗客の死者は出ていません。震災5日後に一部区間が復旧し(3月末まで運賃無料)、地域住民の貴重な足として活躍しました。しかし現在も小本〜田野畑駅間は復旧しておらず、三陸鉄道の全面復旧は2014年まで待たなければならない状況です。
三陸鉄道南リアス線「奇跡の車両」
▲トンネル内で難を逃れた「奇跡の車両」。ラッピングされ、復興の象徴に。
画像はwikipediaより転載。photo by Asacyan

奇跡の車両がモデル

さて、ユイと大吉と北鉄の乗客がトンネルのお陰で難を逃れた車両。これは「南リアス線」で実際に起きた「奇跡の車両」というエピソードが元になっていると思われます。

南リアス線では、地震発生当時運行中だった車両が吉浜〜唐丹間の鍬台トンネルで停車し、乗客と乗務員は津波の難を逃れました。トンネル周辺では橋梁が流され、甚大な被害が出ていましたので、こちらも紙一重の状況。結局、南リアス線では3両が津波で使用不能となりました。トンネル内に残された車両は3ヶ月後に自力走行でトンネルから脱出、現在は「奇跡の車両」として復興のシンボルとなっています。

ここまで終始、情けない田舎者のキャラクターとして描かれ続けてきた大吉。未曾有の災害発生という火事場で、彼は鉄道員として冷静な行動を取り始めます。非常時に彼が歌った「ゴーストバスターズ」は、彼の実直な人柄が今後、周囲の人々の力になるという事実の象徴のように思います。大吉が側に居たことで、ユイはどれだけ心強かったことでしょうか。

大吉が劇中、終始卑下していた「電化されていない」北鉄のディーゼル車。しかし、取り残された畑野トンネル内では、ディーゼル車であったために暖房も電気も使用可能でした。実際の三陸鉄道宮古駅でも、ディーゼル車が三陸鉄道の災害対策の拠点になったといいます。

▼漫画「さんてつ」は、震災発生から復興へと立ち上がる、三陸鉄道の鉄道マンの記録。当時の被災地の状況が克明に描かれている貴重な読み物。

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